
看護師1年目ってこんなに辛いの?
まだ4月なのにもう辞めたい…。
こんな悩みの解決策を提案します。
せっかく看護師として働きはじめたのに、毎日激務で先輩にも注意されたり怒られたり。特に最初の4月は身体的にも精神的にも一番辛い時期です。私もそうでした。毎日慣れない環境に通勤するだけでも嫌だったし、先輩に注意されてナースステーションの隅で泣いていることもありました。
ここで少し私の紹介をさせてください。この記事を書く私は現役で内科病棟に勤務する7年目の看護師です。看護師1年目で残業と人間関係に悩み思い切って転職。現在は残業なし、人間関係もそこそこ良好な病院で指導者などもしながら働いています。
それでは本題に入っていきます。
看護師1年目の4月はどんな時期?

4月は働くと言っても研修が主で、クリニカルラダーに沿って知識・技術を学んでいきます。
病棟やオペ室などそれぞれに配属されると、プリセプターによる指導を受けながら業務を身につけていきます。プリセプターとは、あなた(プリセプティ)の指導係のことで、基本的に若手看護師(3~4年目)が行います。年齢の近い看護師が指導に当たることで新人看護師の悩みを汲み取りやすかったり、相談や質問がしやすいといった狙いがあります。
最初の4月はオリエンテーションや、基本的な物品の位置、カルテの見方や点滴のミキシングなどを覚え、徐々にプリセプターのシャドーイングなども行っていきます。4月の終わり頃には初めての患者さんを受け持つところもあります。この時期は環境に慣れるということが目標となります。
4月の初任給はどれくらい?
看護師1年目の額面での平均給与はだいたい26~27万円程度です。これだけみると他職種より高めですが、この金額には諸手当が含まれています。看護師1年目では夜勤が始まるまで期間があるので、手当を引いて20~23万円程度になります。しかしこれも額面の金額なので実際皆さんが手にする手取りでは17~18万円程度です。また、専門学校卒・大卒の違いでも若干給与が変わります。大きな差はないですが、だいたい8000円〜1万円くらいの差があります。
病院によっては4月の給与は満額でないところもあります(働いた日数分だけ)。
看護師1年目の悩み

先輩に注意されるのが怖い
看護師1年目は効率の良い勉強方法がわからず勉強が足りないと言われてしまうことや、ホウレンソウのタイミングがわからずに注意されてしまったり、何かと先輩から注意を受けることがありますよね。自分のためを思って言ってくれていても、言い方が厳しい先輩がいると注意されるのが怖くなり萎縮してしまいます。一度恐怖を感じるとどんどん声をかけるのが億劫になって、物品の位置すら聞きにくくなってしまいますよね。
できることが少ない
看護師1年目はできることが少なくて当たり前です。しかし、患者さんに話しかけられてもどう対応していいかわからなかったり、みんなが他のことをしていて自分は何をしていいのかわからなかったりすると「私仕事できないな…」と自信をなくしてしまいがちです。
体力面が辛い
看護師は基本立ちっぱなし、走りっぱなしです。看護学生の時は座ってカンファレンスをしたり記録を書いたりしていましたが、実際看護師として働き始めると「いつ座ったっけ?」と思うくらい一日バタバタしていて体力面で限界を感じる人も少なくありません。記録のためのまとまった時間というものも取れないので、1日の中で合間を見つけて書いていくことになります。
理想と現実のギャップ
看護師になると看護学生の時には見えなかった仕事がたくさんあります。研修や会議、患者の家族対応や入退院の準備など、他にも挙げればキリがありません。また、看護学生の頃には患者さんの話を聞いたり足浴をしたり、患者さんと関わる時間が多くありましたが、看護師となるとそうはいきません。次から次へと分刻みでやることがあるので患者さんとゆっくり話す時間もなかなかとれないのが現実です。
看護師1年目の悩み別解決方法

【先輩に注意されるのが怖い】:何を注意されたのか冷静に分析しよう
自分の中ではしっかり勉強していっても勉強不足で注意を受けてしまう場合にはどんなところが足りなかったのかを冷静に分析して明日の勉強に活かしましょう。注意を受けたショックが大きくて何を注意されたのか忘れてしまうことがありますが、1年目で注意されることは皆あるあるなので気を落とさずしっかりメモをとりましょう。私も注意されたことにショックを受けて、家に帰っていざ復習しようとすると「注意された」記憶しかなかったので、メモは絶対に取るように心がけていました。その方が先輩からの印象も良いように思います。ちなみに、「注意された」と思うよりも「教えてもらった」と認識を変換すると気持ちのショックが軽くなるのでおすすめです。
また、先輩が忙しく働いている中でホウレンソウのタイミングは難しいと思いますが、先輩はあなたからの報告を待っています。緊張すると思いますが「今報告よろしいですか?」と必ず一声かけましょう。何をどこまで報告すればいいかわからない場合はとりあえず小さいことでも「報告しないよりしたほうがいい」です。
【できることが少ない】:周りの人が何をしているか観察しよう
まず看護師1年目なのでできることが少なくて当たり前だということを頭に入れておきましょう。先輩も1年目でできることが少ないのは分かっているので、自分が思っているほど期待されてはいません。しかし、そうであっても病棟の一員であることには変わりないので、自分が今何をすればいいのかわからない場合には挙動不審にならずに周りを見て、「何か私にも手伝えることがありますか?」と声をかけましょう。勇気が要りますが、絶対にあなたの印象も良くなります。
余談ですが、私が1年目の頃「何かできることありますか?」と声をかけたら「1年目のあなたに何ができるの?」と意地悪なことを言われたことがありましたので、「何か『私にも』手伝えることがありますか?」と聞くようにしました。(笑)
周りの看護師の手伝いも特になければメモを見返して勉強や復習をしたり、明日の受け持ち患者の情報収取などをして時間を有効に使いましょう。
「仕事ができない」と感じる理由とその解決方法については深掘りしている記事もありますので気になる方はご参考ください。看護師1年目で仕事ができないと感じる12の理由と解決法
【体力面がつらい】:体力づくりとこまめな水分糖分補給を!
私は自分の体力のなさを痛感しジムに通い始めました。しかし、ジムに通いましょう!とは言いません。正直契約したものの、実際仕事終わりはジムに行く体力すら残っておらず月に2~3回くらいしか行けてなかったです。(ジムに通うのは仕事に余裕が出てきてからで良さそうです。)まずは貧血など起こさないようこまめに水分補給し、看護師は立ったまま作業しがちですが、記録を書く時などは短時間でも座るようにしましょう。また、私は夕方になってくると低血糖気味になっていたので常に飴を持っていました。
看護師としてできる仕事が増えてくると、あれもしなきゃ、これもしなきゃと常に次の仕事が思い浮かんでくるので疲れを感じる暇すら無くなっていきます。
【理想と現実のギャップ】:共感してくれる人と悩みを共有する
同期や先輩など周りの人に相談するのが一番の解決策です。特にプリセプターは距離も年齢も近く話しやすいし、同じ悩みを乗り越えてきた先輩なのできっとアドバイスをもらえるはずです。とはいえプリセプターと必ずしも仲良くなれるとは限らないので、同期や看護学生時代の友人に話すのが一番だと思います。また、最近ではSNSなどにも「看護師アカウント」を作っている方がたくさんいるので覗いてみると同じような悩みをもった仲間が見つかるかもしれません。(私もそのうちの一人です。)
また、どんなところに自分がギャップを感じたのかを突き詰めることで、自分はどんな看護がしたいのか、どんな看護師になりたいのかを考えるきっかけにもなります。これを機に今後の自分の働き方を考え、今の職場でなりたい自分になれるのか、どんなところで働けばそれが実現できるのか考えてみるのも良いと思います。
看護師1年目で実際に働いて感じる看護師のイメージと現実のギャップ!
看護師1年目の4月で転職を考える人は多い
看護師1年目では、上記のように様々な悩みを抱えやすい時期であるため、「辞めたい」と考える人が多い傾向です。最近では第二新卒の採用に力を入れている病院なども増えてきており、一昔前に比べて看護師1年目でも転職しやすくなったことも理由の一つと言えます。しかしながら、看護師1年目での転職にはデメリットもあるので注意が必要です。
看護師1年目での転職のデメリット

転職先の選択肢が少ない
最近では看護師1年目でも転職のハードルは下がってきていますが、中にはやはり経験年数○年以上といった制限を設けているところもあります。そういった意味でも早期の退職は転職先の選択肢が狭まってしまいます。また、クリニックや美容系などは比較的経験を求められるところが多く、求人自体も少ないので自分自身で転職できるところを探すのはなかなか難しいです。
同期との差が出る
1年目では多くの研修があり覚えることも多いですが、たくさん吸収できる時期でもあります。看護師1年目で退職することで、本来教わるはずだった知識や技術を身につけることができず同じ研修を受けてきた仲間との差が生まれてしまいます。
看護師1年目で転職した方がいい場合
看護師1年目での転職はデメリットがありますが、それでも転職した方がいい場合もあります。
それは、今の職場環境が合わず体調を崩してしまう場合や、今後の未来に希望が持てずモチベーションが保てないと感じた場合です。
せっかく晴れて看護師の免許をとったのにずっと辛い思いをして働き続けるのは違いますよね。その場合には自分に合った職場を探し直すのも有りです。最初から自分にとって最適な環境に出会う確率はとても低いのでむしろ合わない方が普通だと思いますし、職場に合わせられない自分を責める必要はありません。実際私は看護師1年目で転職して少なくとも前の病院よりは確実に良い環境に出会い現在も看護師を続けることができています。
看護師1年目におすすめの転職先と求人の選び方

看護師1年目での転職で最も重要なのはしっかり学べる環境かどうかです。ここで研修体制などが充実していない職場を選んでしまうと必要な知識・技術が習得できないままなんとなく看護師を続けることになってしまいます。
転職を繰り返さないためにも、職場は慎重に選びましょう。
おすすめの転職先
看護師1年目の転職では教育体制の整った中規模以上の病院がおすすめです。新卒は学べることの多い急性期が良いとされていますが、急性期の忙しいピリピリとした独特な空気が苦手な方も多いです。
そのため、急性期が苦手な方は療養型の病院がおすすめです。療養型は救急搬送なども少ないため、急性期に比べると落ち着いており、患者さんともゆっくり関わることができます。また、新卒採用しているところもあるので、教育体制も問題ないです。
逆に、クリニックや施設などはそもそも看護師1年目で働けるところは少ない傾向です。また少ない人数で回しているため教育体制も整っていないところが多く、看護師としての知識・技術が十分に学べない可能性があります。
求人の選び方
看護師転職サイトを利用するのがおすすめです。
看護師歴がそこそこあるのであれば個人での転職活動でも全然問題ないですが、看護師1年目となるとなかなか「1年目でも採用してくれるところ」を探すのが大変です。ホームページに「経験年数〇年以上」と記載がなかったとしても「1年目だとちょっと・・・」と言われてしまうケースも少なくありません。(実際私も転職する際、何ヶ所か電話で確認しましたが心がボキボキに折れました。)
そのため、事前に看護師1年目でも応募できるかどうか確認しておく必要があります。また、どのような教育体制か、夜勤はいつから始まるかなど色々気になる確認事項があると思うので、代わりに確認してくれるといった面でも看護師転職サイトを利用するのがおすすめです。私は仕事をしながら転職活動していたので、時短にもなりしっかり復習や勉強する時間も確保することができました。登録から転職まで無料なのもありがたいです。
どこのサイト登録すればいいのかわからないといった方向けに、私が実際に利用した看護師転職サイトの特徴のまとめ記事があるのでご参考ください。看護師1年目で転職した私が利用した看護師転職サイトの特徴まとめ
まとめ:看護師1年目の4月が一番辛い時期

看護師1年目では様々な悩みを抱えやすく、特に環境に慣れない4月が一番つらい時期です。しかし、逆を言えば先輩たちも皆この辛い1年目を乗り越えてきたといえます。最近では第二新卒の採用に力を入れている病院があるとはいえ、やはり看護師1年目では転職先も限られるので慎重な検討が必要です。しかし、無理してつらい環境で働き続けるのは心も体も疲弊してしまうので、どうしても働き続けることが難しいと感じる場合には転職も視野に入れ、自分に合う職場を探しましょう。転職は「逃げ」ではなく「乗り越え方」の一つでしかありません。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


